アメリカとカナダのプロサッカーリーグであるメジャーリーグサッカー（MLS）に参加する「ニューヨークシティFC (NYC FC)」とヘルステクノロジー企業の「キャピタルRx」が提携した時、その組み合わせは一見意外に思えるかもしれません。しかし、この2つのニューヨーク市に拠点を置く組織は、共通のコミットメントを持ち、地元に還元するために協力しています。
ユニークなパートナーシップの背景
NYC FCのパートナーシップ担当副社長、アンドレス・ゴンザレス氏によると、「キャピタルRxとのパートナーシップは、伝統的なスポンサーシップ以上のものであり、ニューヨーク市全体で健康的な生活を推進するという共通のビジョンに基づいています」。このパートナーシップにより、ニューヨークシティサッカーイニシアチブの次のフェーズが進行中であり、今後3年間で26のミニサッカーピッチを新たに設置する予定です。
ニューヨークシティサッカーイニシアチブの次のフェーズ
ニューヨークシティサッカーイニシアチブは、ニューヨーク市の若者に安全でアクセスしやすいサッカーの場を提供することを目的としたプログラムです。これまでに50のミニサッカーピッチが市内の学校や公園に設置され、子どもたちがスポーツを通じて活発で健康的な生活を送る手助けをしてきました。
この成功を基に、次のフェーズではさらに26のミニサッカーピッチを設置する計画が進行中です。これにより、ニューヨーク市の異なる地域コミュニティにサッカーを楽しむ機会が提供され、スポーツを通じた地域活性化が期待されています。このイニシアチブは、若者がスポーツを通じて安全な環境で体を動かし、地域社会とのつながりを深めることを促進するものです。
2023年シーズンにおいて、ニューヨークシティFCのホームゲームの平均観客数は19,477人と多くのサポーターが詰めかけましたが、今後はこのミニサッカーピッチが増える事で、更にNYC FCの認知度が高まり、さらにサポーターが増加する事が期待されます。
パートナーシップの成立
スポーツエージェンシーのKLUTCH社が両者の紹介を手配しました。KLUTCHスポーツグループのグローバルパートナーシップおよびコンサルティング部門責任者のアンドリュー・ファインバーグ氏は次のように説明しています。「キャピタルRxとNYC FCの両方と良好な関係を築いていたため、キャピタルRxの目標や優先事項を知ったNYC FCは理想的なパートナーとして浮上しました。KLUTCHは両者の紹介を手配し、パートナーシップがニューヨーク市全体に与える影響を詳しく示すことができました」と説明しています。
パートナーシップの目的
キャピタルRxの共同創設者兼CEOのAJロイアコノ氏は、「このパートナーシップは、単にキャピタルRxのロゴをシャツの袖やスタジアムに掲げるだけではなく、私たちがクライアントに提供するケアのレベルを強調するものです。NYC FCとの提携により、ブランドの認知度を拡大し、ニューヨークシティサッカーイニシアチブなどのプログラムに貢献できることを嬉しく思います」と述べています。
地元コミュニティへの貢献
ゴンザレス氏は、「クラブはニューヨーク市を代表するために設立され、そのためには地元のあらゆるレベルのスポーツを支援することが重要です。キャピタルRxのようにコミュニティに貢献するパートナーと協力することで、私たちの努力を増幅し、意味のある持続的な影響を生み出すことができます」と語っています。
将来の展望
ロイアコノ氏は、「このパートナーシップを通じて、人々の生活に変化をもたらすことが私の最大の願いです。このパートナーシップが若い世代に影響を与え、未来の薬剤師やプロサッカー選手が育つことを楽しみにしています」と述べました。
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