アメリカ、メジャーリーグサッカー(MLS)に所属する、ポートランド・ティンバーズは、オレゴン州の象徴的な乳製品ブランド、ティラムックとの新たなジャージスポンサー契約を発表しました。この複数年にわたる契約により、ティラムックのロゴはティンバーズのホームおよびアウェイキットに加え、2025年のクラブ50周年記念ジャージにも掲載されることとなります。

ティンバーズとティラムックは、長年にわたり強固なパートナーシップを築いてきました。ティラムックは2014年からスタジアム内のさまざまな場所でその存在感を示しており、今回の新たな契約はこの関係をさらに強化するものです。

ティンバーズのCEO、ヘザー・デイビス氏は次のように述べています。「この2つの象徴的なオレゴンブランドを結びつけることができ、大変嬉しく思います。ティラムックはオレゴン州の最高の象徴であり、ティンバーズがその名をジャージに誇らしげに掲げることを非常に誇りに思います。」

また、ティラムックのマーケティング副社長、ケイト・ボルティン氏も次のようにコメントしています。「ティンバーズとの関係を拡大できることを非常に楽しみにしています。この契約はファンの皆さんのおかげです。」

今回の契約での具体的な金額は公表されていませんが、MLSのジャージスポンサー契約は通常、年間200万ドルから400万ドルの範囲です。ティンバーズのスポンサー価値は、ティンバーズの2023年の平均観客数の約23,000人というファンベースの熱気と、ティンバーズの地域社会貢献活動「Stand Together」に対しても評価されています。

「Stand Together」はティンバーズが主催する年次コミュニティイニシアチブで、選手、スタッフ、ファンが一体となり地域社会への貢献を行います。具体的な取り組みとして、教育支援プログラム、健康とウェルネスの推進、環境保護活動、社会的公平性の推進などがあり、これにより子供たちや家族の生活の質を向上させています。この地域社会貢献活動が評価され、ポートランド・ビジネス・ジャーナルの2023年「コーポレート・フィランソロピー・アワード」で、大企業カテゴリーで第2位にランクインしました。スポンサー企業はティンバーズの社会的責任活動にも大きく共感しており、ティラムックの社員も「Stand Together」週間に参加し、地域の非営利プロジェクトを支援する予定であり、スポンサー企業側も地域企業として社会責任活動にコミットメントする事が企業自体の評価も高める事につながります。

スポンサーシップのトレンドとアメリカでのサッカーの人気

近年、MLSのスポンサーシップは増加傾向にあります。特にジャージスポンサーシップは、そのブランド露出の高さから多くの企業にとって魅力的な投資先となっています。スポンサーシップ契約の増加は、リーグの成長とサッカーの人気の高まりを反映しています。

さらにアメリカにおけるサッカーの競技人口は増加傾向にあり、特に若年層や多文化社会において支持を集めています。最新のデータでは、高校生のサッカー参加率は2009年から2019年の間に14%増加しています 。MLSやNWSLの観客数も増加しており、これがスポンサーシップの増加にも繋がっています 。

他の4大スポーツ(NFL、NBA、MLB、NHL)と比較しても、サッカーの成長率は高く、特にワールドカップや国際大会の影響で関心が高まっています。2026年のFIFAワールドカップが北米で開催されることも、さらなる人気拡大の要因となるでしょう。


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