イタリアのプロサッカーリーグ、セリエAに所属する「カリアリ・カルチョ」は、イタリアとフランスに50以上の店舗を展開するクラフトビールメーカー「ドッピオ・マルト」との4年間のパートナーシップを発表しました。このパートナーシップにより、ドッピオ・マルトは2024/2025シーズンからカリアリのユニフォームスポンサーとして参入します。
ドッピオ・マルトは、イタリアのイグレシアスにある醸造所で全てのクラフトビールを生産しており、国内外での店舗拡大を続けています。イグレシアスの醸造所は、4,500平方メートルの広さと年間500万リットルの生産能力を持ち、樽や瓶のラインも備えています。この強力な生産基盤により、ドッピオ・マルトは新たな販路として大手流通市場への進出も視野に入れています。
カリアリ・カルチョのトンマーゾ・ジュリーニ会長は、この新しいパートナーシップについて、「ドッピオ・マルトとのこの多年間の道のりを始めることに大きな喜びと誇りを感じています。このパートナーシップは、私たちが共に成長し、多くの挑戦を乗り越えていく中で、質の高さと野心を持って進んでいくものです。サルデーニャに強いルーツを持つ新しいパートナーと共に、イタリアだけでなくヨーロッパ全体での認知度を高めることを目指しています」と述べています。
ドッピオ・マルトのCEOであるジョヴァンニ・ポルク氏も、「カリアリ・カルチョとの契約は、私たちのブランドをさらに強化し、サルデーニャに根ざしたブランドとしての認知度を高める素晴らしい機会です。このプロジェクトは、私たちがどこから来たかだけでなく、どこに向かっているのかを示しています。今後3年間で100店舗を超えるドッピオ・マルトの展開を目指し、大手流通市場でのプレゼンスを強化していきます」と語りました。
ドッピオ・マルトのビールは、イタリア全土および国外で展開される同社のレストランチェーンを通じて、多くのサッカーファンに提供されます。これにより、サッカーファンは試合観戦とともに、ドッピオ・マルトのビールと料理を楽しむことができるでしょう。この取り組みは、ブランドの認知度向上とファンベースの拡大に寄与することが期待されます。
このパートナーシップは、7月25日に行われるコモとの親善試合で初披露される予定です。この試合は、カリアリのプレシーズンキャンプの一環として、サン・ヴァンサンのグランド・ホテル・ビリアを拠点に行われます。
このパートナーシップは、カリアリ・カルチョとドッピオ・マルトのブランド価値を大きく向上させる機会です。ユニフォームスポンサーシップは、両社にとって市場認知度を高め、ファンベースを拡大する絶好の手段です。カリアリの試合が国内外で放送されることで、ドッピオ・マルトのブランドが広く露出し、新たな顧客層へのリーチが可能になります。同時に、カリアリはドッピオ・マルトの強力なネットワークを活用して、クラブのコミュニティとの結びつきを強化し、地域社会への影響力を高めることが期待されます。
さらに、このパートナーシップは、企業の社会的責任（CSR）と環境・社会・ガバナンス（ESG）の観点からも重要な意義を持ちます。ドッピオ・マルトのサルデーニャに根ざした生産活動は、地域経済の活性化と持続可能なビジネスモデルの構築に寄与しています。カリアリ・カルチョとの提携を通じて、持続可能な地元産業の支援と地域社会への還元を推進することができます。これにより、両社は社会的責任を果たしながら、環境に配慮したビジネス慣行を実践し、長期的なブランド価値を高めることができるでしょう。
スポーツマーケティングとCSR及びESGマーケティングの両視点から見ても、このパートナーシップはカリアリ・カルチョとドッピオ・マルトにとって極めて戦略的であり、持続可能な成長とブランドの深化に向けた重要な一歩となるでしょう。
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