スペインのACBリーグに所属するバスケットボールクラブ「C.B.カナリアス」は、ラ・ラグナ市とのスポンサー契約を正式に発表しました。これにより、クラブは「ラ・ラグナ・テネリフェ」として新たな名前で競技に参加します。この契約は3年間の期間で、さらに2年間の延長オプションが含まれています。
歴史的な契約の発表
契約発表はラ・ラグナ市のカサ・デ・ロス・カピタネスで行われ、市長のルイス・イエライ・グティエレス氏とC.B.カナリアスの会長であるフェリックス・エルナンデス氏が出席しました。ラ・ラグナ市のスポーツ担当市議であるバデル・アルベロ氏や、クラブの副会長であり「C.B.カナリアス財団」の会長であるサンティアゴ・カチョ氏も参加しました。
クラブ会長のコメント
フェリックス・エルナンデス会長は、昨シーズンまでの主要スポンサーであったレノボ社への感謝を述べつつ、新しいスポンサー契約が地域経済への貢献を強化するものであることを強調しました。「レノボはこれまでの3年間、クラブを支えてくれましたが、我々はラ・ラグナ市との新しい契約を通じて地域への貢献をさらに強化する決断をしました。この新しいスポンサーシップにより、ラ・ラグナ市は以前のスポンサーからのリターンを倍増させることができます。また、これは単にトップチームへの支援にとどまらず、ユースチームや財団の社会的活動にも重要な強化をもたらします」と述べました。
市長のコメント
グティエレス市長は、この契約がラ・ラグナ市のスポーツ史において重要な一ページを刻むものであり、市民や全ての政治勢力からの強い支持を得ていること、すなわち超党派の支持を得ていることを強調しました。「テネリフェのスポーツといえば、クラブの象徴的な色である黄黒が思い浮かぶ。このクラブは地域社会の一員として成長してきた」と市長は述べ、クラブが地域の子供たちにとっても憧れの存在であることを示しました。
契約の詳細
この契約に基づき、ラ・ラグナ市は4年間で総額4,425,000ユーロを拠出します。契約前には2022-2023シーズンのメディア露出と広告価値（ROI）に関する詳細な調査が行われ、その結果、シーズンごとの広告価値は450万ユーロと評価されました。
このスポンサーシップにより、「ラ・ラグナ」の名称はチームの名称だけでなく、ユニフォームや各種媒体、紙媒体、外部広告、新聞、ラジオ、テレビ、デジタルメディア、ソーシャルメディアにも使用されることになります。また、スポンサーシップの価値は、チームが国内外の競技、例えばコパ・デル・レイやバスケットボール・チャンピオンズリーグに参加することでさらに高まると期待されています。
C.B.カナリアス財団について
C.B.カナリアス財団は、クラブの社会貢献活動やユースチームの育成を目的とする組織です。地域社会との関わりを深め、若い選手たちの成長を支援するための様々なプログラムやイベントを実施しています。
スペインのバスケットボール市場における大きな影響
ラ・ラグナ市がC.B.カナリアスに提供する総額4,425,000ユーロのスポンサー料は、スペインのバスケットボール市場において非常に大きな金額です。この規模のスポンサーシップ契約は、クラブの財政的安定と成長を支援するだけでなく、地域社会との強い結びつきを示すものとなります。
スペインのバスケットボール市場における一般的な状況
リーガACBのスポンサーシップ契約は通常非常に高額ですが、多くのクラブでは年額500,000ユーロから2,000,000ユーロの範囲に収まることが一般的です。したがって、ラ・ラグナ市の年間1,106,250ユーロというスポンサー料は、非常に大きな額となります。
この契約により、「ラ・ラグナ・テネリフェ」として新たなスタートを切るC.B.カナリアスが、地域社会と共にどのように成長し続けるのか、今後の展開に期待が寄せられています。
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